第3回 星野立子賞
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この度は『青麗』に星野立子賞を賜り、ありがとうございました。
今からちょうど10年前に、先の句集『花実』を出しました。40代の半ばに、それまでの11年分をおさめた『花実』では、俳人協会から新人賞をいただきました。この度の『青麗』には、それに続く9年分をおさめたことになります。この間には生活も随分変わりました。一番変わったことといえば、恐れ多くも公に、教える立場に立つようになったことでしょうか。同じ空間にいながら座る向きが変わるというだけで全然違うということ。予想以上に違いました。想像できそうなものですが、その立場になって初めてわかりました。
そしてもう一つ、自分の両親との関係が変わりました。既に親元を離れて暮らす年月のほうが長くなってはおりますが、両親が老いゆき、そして母を送ってみて初めて、その存在が、存在自体が、寄ることのできる幹のようなものであったと気づきました。 要するに、自分の足で立って、自分で歩けという、まことに当たり前のことなのですけれども、そういうことに遅まきながら少しずつ気づいてきたこの9年間でした。それをおさめた句集を推していただき、本当にありがたく、感謝申し上げます。
私の所属する結社『藍生』は、黒田杏子先生が主宰ですが、今年創刊25周年を迎えます。計ったわけではなく実は刊行が遅れただけなのですが、幸いにもそのおかげで、ちょうど25周年の年にこのような大きな賞を賜りましたことは、この上なき喜びです。選者の先生のお話の中でも触れていただきましたように、私は先生と仲間たちに恵まれました。何よりの幸せです。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

この度は第3回星野立子新人賞にお選びいただき、誠にありがとうございます。日々ご指導いただいている西村和子先生、行方克巳先生、そして句友の皆さんに感謝を申し上げます。
私が俳句を始めましたのは、子供が小さい時に、夕日が沈んで雲だけが茜色なのを見て、青い夕焼けだと言ったのを、なんて素敵な言葉だろうと思いまして、それを残すにはどういう形がいいか色々考え、俳句が一番いいと思ったのがきっかけでした。様々な句に接していく中で、初めてこの人の句集が読みたいと思ったのが星野立子でした。手に取った星野立子句集の解説文を書いておられたのが西村和子先生で、その西村先生が立ち上げた子育て世代のためのパラソル句会に参加したことで私は俳句の魅力、句会の魅力にすっかりはまってしまいました。
この度、受賞をさせて頂いたことで、少しは立子に縁があると言ってもいいのかなって思うことができました。私と立子の架け橋というと恐れ多いかもしれませんけれども、この星野立子賞という、すてきな賞をつくっていただきましたご関係者の皆様に感謝を申し上げます。
私の場合、俳句で行き詰ったときには仕事が句材を提供してくれて、仕事で行き詰まったときには家族が安らぎを与えてくれて、家族のことで悩んだときには俳句が救ってくれて、この3つはどれも私にとって必要なものばかりです。日々充実する一方です。ありがとうございました。

今回この星野立子新人賞を受賞いたしまして、本当にうれしくてしょうがありません。多分この会場で一番うれしいんじゃないかなという風に思っています。本当にありがとうございます。このような機会をいただきましたことに、そして選考委員の皆様に、そして星野高士先生、椿先生、いつも句会を共にしてくれる句友の方々、そして家族に改めて感謝したいと思います。
新人賞は、私は今回で3回目の応募です。今年はかなり早くから準備を始めました。多作多捨を心がけ、推敲を繰り返し、何度も並べ替えました。ベストを尽くしたというよりも、これが今の自分の限界だなという諦めにも似たような、何かすっきりした気持ちで投稿したことを覚えています。
50句をまとめることはそれなりの労力がありましたが、それを考えている間というのは、むしろわくわくするような静かな緊張感に満たされていたように思います。思えば5年前に初めて句会に参加しまして、その公平なシステムというものに驚愕して、俳句の奥深さの片鱗を感じてからというもの、俳句をつくり、そして句会に参加するというのは、私にとっていつも新鮮なうれしい体験でした。
自分の俳句というものがまだまだということは自覚していますが、これからもそのうれしさというのを忘れず、俳句の道というのを歩いていきたいと思っております。本日は誠にありがとうございました。
第2回 星野立子賞
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上廣倫理財団が星野立子賞を設け、『的皪』が受賞でき、深く感謝している。選者お一人お一人の選評は大きな励ましで、俳人星野立子を改めて学ぶことにもなった。
「師安住敦の背を不器用に追って来てよかったね」「星野立子賞は憧れの賞となった」等々の言葉を周りからいただいた。静かにきちんと詠み続けようと心している。

応募作はふだんの生活の中で作りました。50句をまとめるのは大変でしたが、「星野立子新人賞」という名前のお陰で、自然体で取り組むことができたように思います。今回の受賞は本当に励みになりました。これからも初心を忘れずに精進してゆきます。選者の先生方、鷹羽狩行先生、句友の皆様に心より感謝いたします。

私は大変運が良かったと思います。星野立子新人賞という機会に巡り合い、その上でまた、私の句を選んで下さる選者の先生方にも巡り合うことができたのですから。しかし私は句作を始めてまだ二年ばかり(受賞当時)の人間です。慢心することなく、今後も句作に精進したいと思います。
第1回 星野立子賞
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第1回受賞について選者の先生方、「南風」の山上樹実先生、鷲谷七菜子先生、句友の皆さん、家族に感謝します。南風は今年80周年を迎えます。その節目の時にこの様な賞を頂ける事を大変嬉しく思います。賞の重さを糧に一層活動に励んで参ります。

平成13年に藍生新人賞を受賞して以降は、不肖の弟子で投句も子育てと仕事に追われなかなか出来ずにいました。もう一度挑戦する気持ちで応募した50句を評価頂けた事は大変嬉しいです。

応募させて頂いた50句は吟行する中で出来た句です。頭で考え創作するのではなく臨場感が得られるよう俳句創作をするよう常々心がけました。評価頂けたことを大変嬉しく思います。